4月 7, 2016

「自主的に」政府の要求に応じる携帯各社

安倍首相の指示を受けて、高市早苗総務大臣は昨年12月半ば、携帯3社に対して「月額5000円以下」をめどに新プランを導入するよう要請しました。ソフトバンクは、今回公表した新プランを4月から導入するとしており、自主的に政府の要求に応じたことになります。新プランの内訳は、データ通信料金が月額2900円(上限1ギガバイト)と、従来(2ギガバイトまでで3500円が最安)より600円の値下げになりました。あわせて、データ通信のヘビーユーザーにしか認めていなかった「通話し放題ライトプラン」(月額1700円で、5分までの通話がかけ放題)の組み合わせを認めたのです。従来、組み合わせができた「通話し放題プラン」の月額2700円(時間、回数の制限なし)。これと比べて、この部分でも1000円安くなります。一方、従来と同じ300円のネット接続料(「S!ベーシックパック」)の支払いを義務付けて、総額(月額)を4900円としたのです。当初から予想されていたことですが、この新プランは一部のライトユーザーを想定したものです。決して多くのユーザーのニーズを満たすものとはいえません。乗り換えられるユーザーは一部に限られる見通しなのです。というのは、データ通信量の上限が1ギガバイトでは、若い世代を中心に動画視聴やゲーム、テザリングなどでスマホのデータ通信を多用する人のニーズを満たせないからです。
 

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