5月 26, 2017

SDカード選びに失敗しないための基礎知識。

サイズと容量に加えて、SDカードには「SDスピードクラス」と呼ばれる性能指標が規定されています。読み書き時のデータ転送速度が2Mbytes/sec以上のものを「Class 2」、4Mbytes/sec以上のものを「Class 4」といった具合です。さらに高速対応として規格化された「UHS(Ultra High Speed)インターフェース」(後述)にも、現在、「UHS Speed Class1」と「UHS Speed Class3」の2つのスピードクラスが規定されていて、UHSインターフェース対応機器で使用した際のデータ転送速度が定められているのです。加えてSDカードと対応機器をつなぐ物理的インターフェース(Busインターフェース)にも、性能の規定があります。まず、全てのSDカードタイプで「ノーマルスピード(NS)」と「ハイスピード(HS)」の2種類が規定されいるのです。さらにSDHCとSDXCの2種類のカードタイプに対しては、転送速度を向上させた「UHS-I」と「UHS-II」が規定されています。このBusインターフェースと前述のスピードクラスは、その違いが分かりにくく混同しやすい部分です。ざっくり説明するなら、前者はSDカードと機器の間の最高転送速度を、後者はSDカード側で保証される最低限の書き込み速度をそれぞれ規定しているということです。ノーマルスピードおよびハイスピードカードは、UHS-I/UHS-II対応機器で使用できるものの、UHS-I/UHS-II対応機器の性能は対応SDカードでのみ発揮できます。

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