8月 8, 2017

5Gで何が変わる?

スマホの通信環境としては現在4Gという規格が一般的で、3Gとか4Gと言われると通信速度が3ギガなのか?とも考えてしまうが、GはGenerationの略なので「世代」を意味する。新たな規格とし通信技術が確立された時に「世代交代」が起こり、3Gから4Gを名乗れるようになる。3Gの通信速度が14メガ程度なのに比べて4Gでは100メガ前後の速度が出る。これは最終段階のADSLや初期の光通信に相当する速度だ。2020年にサービス開始を予定している5Gにおいては10ギガの速度を見込んでいるが、正直な話、現状のコンテンツを満喫するのに4G以上が必要かと言うと、大半のユーザーは現状に満足している。むしろ気になるのはパケットのプランによる月額使用料の方だろう。通信速度が今の約1000倍になった所で何か恩恵はあるのだろうか?少なくとも今のままでは「速度」だけ上がった所でそのポテンシャルを活かせるような環境ではない。下り100メガ出ていれば動画コンテンツの視聴にも特に問題はない。パソコンなどであれば大容量のゲームなどのダウンロード時間に回線の速度が直結するのだが、現状のスマホの環境的にそこまで大きなファイルをやり取りする事は稀であるし、あったとしてもWi-Fi環境下で行えば現状でも相応の速度は出る。今後スマホのさらなる高性能化が進めば、そういった大容量のアプリ配信も進むかもしれない。5Gの大容量回線の導入で期待されている部分としては8K動画の視聴なども挙げられるが、そもそも携帯端末の5.5インチモニターを8K化した所でそこまでの恩恵は無い。5Gの特徴として「速度」だけではなく、低遅延、多接続なども挙げられる。まだまだ先の話かと思っていた自動車の自動走行などは、この通信技術で大きな発展を見ると期待されている。スマホと家電製品全般とのリンクはより強固な物となり、家の中のある家電は全てスマホがリモコンがわりになるかもしれない。SF映画のような近未来ライフがそこまで迫ってきている。一方で、そういったSF映画のお約束だが、未知のエネルギーから動力を得ているという設定も多い。通信技術の著しい進化や、ディスプレイの高解像度化、CPUの処理速度の向上、これらを支えるのは言うまでもなく「電力」である。現状でも通信環境下ではバッテリーの消耗は著しく、解決策が待たれている。次世代バッテリーとして注目を集めている「全固体電池」は2030年の実用化を目標にしているので・・・10年遅えんだよ!と言う事になる。もちろん5G通信や2020年のオリンピックと予定が「前倒し」になる要素は多い。

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